お悩み解決
2016年7月4日

御先祖様のお迎えの仕方

今月号の街プレ第4木曜日発行にお葬式や仏事・神事についての疑問を解決して行きますので宜しくお願い致します。

第1回目はもうすぐお盆なので 御先祖様のお迎えの仕方の疑問にお答えします

正式には盂蘭盆会(うらぼんえ)と言って東京では7月13日~16日までの期間をいい、この期間に生前にすごした家に帰ってくるとされる祖霊(先祖の霊)や亡き近親者の霊をお迎えて供養をする行事とされます

お盆の時期は地方によって異なりますが、①7月13日~4日間 ②8月13日~4日間に行われます ③その他旧暦の7月15日、現在の8月20日前後の旧盆で行うところが有るそうです。
東京は①の時期が多いと思います
東京と地方とで盆の時期をずらすことで縁者一同集まりやすくなり、
皆でゆっくり先祖の供養をするために、このような形が定着したと思われます。

また、農作業の忙しい時期を避けるために東京と地方とで盆の時期がずれたという説も有ります

お盆の最初13日の夕刻に精霊棚や盆提灯に火を灯し、お家の玄関先でほうろくの上に置いた麻幹(おがら)で迎え火を焚きゅうり、なすで作った牛馬(家側に向けて)ご先祖様をお迎えし お盆の終わり16日夕刻に迎え火同様に送り火を焚き、牛馬を家と反対に向け、その煙と共にお墓へとお送りいたしましょう。

お盆の迎え方

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お盆の流れ

① お仏壇の清掃 (12日~13日の午前中に行いましょう)
お盆の入りには精霊棚(しょうりょうだな)を作ります
精霊棚とはご先祖の位牌を安置し、お供えをする盆棚のことです。

② 新盆(初盆)の法要 (14日~16日の間に行います)
新盆を迎えるお宅では、自宅に僧侶を招き法要を行うのが一般的です。
※早めにお寺に連絡をして予約しておくのがよいでしょう。
また、初めて仏様をお迎えしますので、玄関先に白い新盆提灯を飾ります。

③ 参列した方へのお返し
親族からは「御提灯料」、親しい知人・友人からは御供物を頂く事があります。この場合のお返しは法要後の会食がお返しとなり、品物を返す必要はないと言われています。しかし最近は、お茶やそうめん、水菓子などの品々を渡すケースも多いようです。
その場合「志」「新盆志」「初盆志」と表書きをして渡すのがよいでしょう

④ 迎え火
13日の夕刻、仏壇や盆棚の前に盆提灯を灯し庭先や玄関先で迎え火として麻幹(おがら)を焚きご先祖様をお迎えします。

⑤ 送り火
16日の夕刻、精霊送りの送り火を④と同じように焚きご先祖様をお送りいたします。

⑥ 翌日に盆棚を片付け、お位牌をお仏壇に戻します。
地域によってはお飾りやお供え物を盆船に乗せて川へ流す「精霊流し」を行う事もあります。
※新盆で使用した白提灯は菩提寺の僧侶にお炊き上げ願うのが良いと思われます。

お盆、年に一度、亡き方の魂がご自宅に帰って来られるとされる大切な行事です、特に初めてのお盆を迎えられる方にとっては大切な家族を亡くされた気持ちを癒す為にも、親戚縁者、大勢の方が集い、亡き方の魂(霊)を迎えてくれることは喜ばしいことでしょう。

どうぞ今年のお盆も大勢のみなさまでお迎えしてあげて下さい。

新盆の準備などわからない方がはお気軽にご連絡ください。
今月も一つ安心の備えが出来ましたね